茨城県小川町男性行方不明事件【大高保さん】

茨城県小川町男性行方不明事件【事件概要】

2001年10月29日から、茨城県小川町(現・小美玉市) に住んでいた会社員の大高保さん (58歳) が自宅に大量の血痕を残したまま車と共に行方不明になった。

大高保さんが会社に出社しないことを不審に思った会社の上司と妹が大高保さんの自宅を訪れたところ、勝手口のガラス戸が割られ、室内には血の跡が残されていた。

2001年11月1日に公開捜査となった。

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茨城県小川町男性行方不明事件【自宅の血痕】

大高保さんは一人暮らし。

自宅は木造平屋で、事件の5年ほど前に新築して引っ越してきた。

周りを畑で囲まれ、1番近くの家でも50m離れている。

勝手口からは粘着テープを張ってガラスを2か所割るなどして侵入した跡が見つかった。

また居間ではこたつ布団や壁などに大量の血痕があり、カーペットには直径40センチの円状の血痕が見つかり、勝手口に渡って点々と残されていた。

居間からは土足の足跡も見つかり、捜査の結果、大きさの異なる2種類の計数十個の靴跡とわかった。

居間に電話があり、屋外で電話線が切断されていた。

茨城県小川町男性行方不明事件【預金が引き出される】

27日午前9時20分頃、水戸市内の銀行の支店ATMで大高保さんの普通預金口座から約200万円が引き出された。

銀行のモニターには大高保さんではない帽子にマスク姿の不審な人物が写っていた。

不審人物は暗証番号を間違えずに押していた。

100万円単位で預けてある定期預金の通帳も無くなっていたが、こちらからは引き出された形跡はなかった。

茨城県小川町男性行方不明事件【大高保さんの足取り】

大高保さんは26日に美野里町の金物部品製造会社を退社。

会社のある美野里町の南隣の町である玉里村のパチンコ店に立ち寄り、午後9時半にそこを出たことが確認された。

それ以降の姿は確認されていない。

自宅のあ る小川町は玉里村の東側に位置している。

茨城県小川町男性行方不明事件【車の行方】

男性の乗用車 (ナンバーは水戸33ふ570、色はパールホワイト、トヨタカリーナED、4ドア、平成8年式) が午前5時頃には自宅前に停めてあるのを牛乳配達員が目撃している。

27日は自宅のある小川町から国道6号に出て北上、茨城町を通過して 午後9時20分には預金が引き出された水戸市内の銀行近くを通過している。

おそらく銀行へ立ち寄っていると思われる。

その後は国道6号を北上し続け、27日午後には福島県内を通過、仙台市内に入ったことがわかった。

28日以降は確認できていない。

車両が12月20日に仙台駅西口の民間駐車場で発見された。

ドアはすべてロックされ、トランク内にはシートが敷いてあり、そのうえに乾燥していた血痕が見つかった。

後部座席には古新聞が残され、助手席には大高保さん宅の近所のスーパーの袋が落ちていた。

助手席のドアには何かに接触したような線状の青い塗料跡があった。

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茨城県小川町男性行方不明事件【大高保さんとは】

大高保さんは身長が174センチ、体重74キロと大柄。

自宅には大高保さんを引きずったような跡もなく、連れ去られたところを見ると複数犯と見られている。

大高保さんの上司は「週末には (栃木県の) 日光へ行くと話していた。おとなしい感じでトラブルに巻き込まれるような人ではない」という。

茨城県小川町男性行方不明事件【捜査】

事件1か月前の10月中旬から下旬にかけて数日間のいずれか、午前5時頃の時間帯に男性の自宅から数十メートル離れた場所に不審なハッチバックの乗用車が停まっているのを新聞配達員が目撃していた。

警察では強盗に入り、大高保さんを脅して暗証番号を聞き出した上で出血を伴う暴行を加え、さらに大高保さんを拉致したものと見ている。