2016年6月14日草津市木川町の量販店、「ドン・キホーテ草津店」の駐車場に止めてあった軽乗用車の車内から、男女2人の遺体が発見された。
滋賀県警の調べによると、遺体は県内に在住の19歳の男女だった。
問題であったのはその異様なまでの遺体の姿であった。
男性は、左側後部座席から運転席にもたれかかりながら倒れ、女性は助手席の下にずり落ち、倒れていた。
衣服はいずれも乱れていなかったという。
しかし、自殺とはまず考えにくい。
もがき苦しんだ形跡があるにも関わらず、薬物や練炭など自殺を連想させるモノも見つからなかった。
また他殺の線も浮上したが、大きな外傷や着衣の乱れもない。
唯一、男性の首に切り傷なようなものあったが、ナイフなどの鋭利なもので切ったようではなく、また死因となるような傷ではなかった。
ますます変死の謎は深まった。
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滋賀県草津カップル変死事件の真相
およそ1週間後の検視結果は「一酸化炭素中毒」男性の死因は一酸化炭素中毒。
女性は直接の死因は吐瀉(としゃ)物による窒息死。
しかし原因は一酸化炭素中毒であった。なぜこのような事故が起こってしまったのか?
それは、滋賀県警の発見当時と同じ状況で再現検証をして立証させられた。
なんと、走行時に問題がなかった車内が、停車しアイドリング状態にすると車内に一酸化炭素が充満したのだ。
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『整備不良による特異な事故』
カップルが乗っていた車は数日前に別の車との接触事故により、後部とマフラーに損傷があった。
その事故によるマフラーの損傷が原因となり、アイドリング時に車内に一酸化炭素が充満する結果になった。
それは、本人たちが一酸化炭素に気づき逃げるスピードより中毒となることが早かったものと想定される。