未解決事件 殺人鬼ゾディアックはルイジアナのゲイリー・スチュワートの父か?サンフランシスコ市警が隠す真実とは

あなたは父親がどんな存在かわからなかったら、父親のことを調べて探しますか?

今回はこのような例と同様に幼いころに両親と別れた父親のことを調べた結果、自分自身も思わぬ方向へ発展していった事件

「事実は小説よりも奇なり」まさにこの言葉が当てはまる。

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養子として育てられたゲーリー・スチュワートの隠された出生

アメリカ・ルイジアナ州で誰とも変わらない普通の生活を送っていたゲーリ・L・スチュワート。

ゲーリー・スチュワート小さな頃に養子として育ての親となる父と母に育てられ優しく育った。

そんなゲーリー・スチュワートの生活に大きな風が吹く出来事が訪れた。

ゲーリー・スチュワートのもとに現れた実母ジュディ

2002年5月、ゲーリー・スチュワートが39歳の時だった。

育ての親である父と母のもとに実の母と名乗る【ジュディ】という女性から連絡があった。

悩んだ末、ゲーリー・スチュワートにはこの真実を伝えた。

「サンフランシスコに住む生みの母、ジュディから電話があった」

ゲーリー・スチュワートは育ての親に感謝をしつつ、生みの親がなぜ養子に出したのか?自分自身が愛されていたのか?などの疑問や悩みを直接聞くためにジュディと会うことを決意。

その後、ジュディとの再会を果たした。

そこでジュディからゲーリー・スチュワートが養子へと出されたこと、そして父親がどのような人物であったのか、真実を聞くこととなる。

ゲーリー・スチュワート出生の真実

ジュディがまだ14歳の時に知り合ったのが父親のアール・ヴァン・ベスト・ジュニア、その当時27歳という年の差であり幼い少女との恋愛だった。

この二人の恋愛は当時、メディアにも報じられるほどで「アイスクリーム・ロマン」として報じられた。

そこで二人の間に誕生したのがゲーリー・スチュワートだった。

ゲーリー・スチュワートの父親 アール・ヴァン・ベスト・ジュニア

しかしゲーリー・スチュワートがジュディと再会した時に父親はいなかった。

気になる父親、アール・ヴァン・ベスト・ジュニアとはすでに離婚をしていた。

離婚した原因はアール・ヴァン・ベスト・ジュニアがゲーリー・スチュワートに対し、愛情を持っておらず、虐待を繰り返していたこと。

その行動は生まれて間もない頃から始まった。

生後4週間のゲーリー・スチュワートをベッド代わりに使っていた旅行用トランクの蓋をしめ捨ててしまうような非道な行動。

その後もゲーリー・スチュワートに対しての虐待は繰り返され、警察に通報。

アール・ヴァン・ベスト・ジュニアが逮捕されたのをきっかけに離婚したのだという。

その後のジュディの再婚

ジュディはその後、再婚した。

再婚相手は年齢が一回り違う黒人男性のロテアという警察官だった。

ロテアは黒人男性として初めて殺人課の刑事となり注目を集め、その後政界進出までした有識者であった。

しかしそんなロテアも他界しその後ジュディは再婚をせずサンフランシスコで生活をしていた。

ジュディがそれまでずっと気掛かりになっていたのはゲーリー・スチュワートのこと。

そこでジュディは、育ての親に連絡を取ったのであったというのだ。

全ての真実をゲーリー・スチュワートに伝えると、その誠意にジュディのことを許した。

父親 アール・ヴァン・ベスト・ジュニアの人物像

ゲーリー・スチュワートは母との生活をスタートさせるも、気になっていたのは自分自身に虐待を繰り返し離婚した実の父親アール・ヴァン・ベスト・ジュニアの存在だ。

ジュディに現在アール・ヴァン・ベスト・ジュニアはどうしているのか尋ねても、離婚後は行方や生存すらわからないという。

そこでゲーリー・スチュワート独自調査を始めた。

まずジュディの再婚相手ロテアがいたサンフランシスコ市警幹部で、ロテアの元部下に調査を依頼した。

依頼当初はサンフランシスコ市警も協力的な態度であったが、一変しアール・ヴァン・ベスト・ジュニアの捜査から手を引けと、一方的に捜査は打ち切られた。

ゲーリー・スチュワートとよく似た殺人鬼

ゲーリー・スチュワートが息子のザックと犯罪のドキュメンタリー番組を見ていた時だった。

ザックはテレビに映し出された殺人鬼を見て「パパだ!」と叫んだ。

ゲーリー・スチュワートはその映像を見て驚愕した。その事件は50年以上経つ未だ解決していない「ゾディアック事件」の犯人の似顔絵だった。

↑ゲーリー・スチュワート

↑ゾディアック連続殺人事件 犯人の似顔絵

「ゾディアック事件」

アメリカならず世界的に有名な猟奇的連続殺人事件

「ゾディアック事件」は、1968年から1974年にかけて、サンフランシスコ市内で少なくとも5名~7名が殺害。

この事件は劇場型連続殺人事件であったことが大きく扱われた理由である。

殺人鬼ゾディアックは犯行後に警察に挑発の電話や自分の本名が書かれているという暗号文をメディアに送り付けるなどゾディアック自身が劇場型に事件を大きくしていった。

ゾディアック本人が言うには全部で37人もの人を殺害したと主張するも、現在も未解決事件であるが故、真実はわからない。

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父親ヴァンが殺人鬼「ゾディアック」?

自分に酷似したゾディアックが父親ではないか?

ゲーリー・スチュワートがサンフランシスコ市警が捜査を打ち切った理由を考えた。

ロテアは政界にまで進出した有識者。

そんなロテアが再婚したジュディの元夫が殺人鬼ゾディアックだったとしたら、サンフランシスコ市警にとっては不都合な真実。

それが故に捜査が打ち切られたのでは?と考えた。

その後、ゲーリ・スチュワートがさらに親戚、実父の友人、新聞報道、警察関係者、そして母親の証言などあらゆる手を使い調べ結果、実父、アール・ヴァン・ベスト・ジュニアが殺人鬼ゾディアックではないのか?という理由が様々分かってきた。

ゲーリ・スチュワートはその後「殺人鬼ゾディアック 犯罪史上最悪の猟奇事件、その隠された真実」という著書を出版し父がゾディアックであることを主張。

◇ アール・ヴァン・ベスト・ジュニアは幼少期を日本(東京都渋谷区)で過ごしている事からか日本をモデルにした架空の街「ティティプー」が舞台のオペレッタ(喜歌劇)「ミカド」への愛着が有り、台詞を丸暗記している事とゾディアックの犯行声明・脅迫文が、「ミカド」から引用されている

◇ 殺害された被害者女性が、実母ジュディに似ている

◇ 殺人事件はアール・ヴァン・ベスト・ジュニアが投獄中に行われていない

◇ 行動範囲が同じ

◇ 軍に所属していた関係で暗号に詳しく、ゾディアックも暗号を多用しており、その暗号内アール・ヴァンの名前が読み取れる

◇ 指紋の傷が一致

◇ 犯行声明等の月日が、実父と実母のアイスクリーム・ロマンスの特別な出来事の月日と一致する

※参考文献
ゲーリ・L・スチュワート「殺人鬼ゾディアック 犯罪史上最悪の猟奇事件、その隠された真実」

ただし、ゲーリ・L・スチュワートの出版内容には前述のとおり、警察は非協力的であり事件自体も未だ未解決のままである。