1989年3月7日朝、茨城県牛久市の松岡伸矢ちゃん (4歳) が祖母の葬式で訪れた徳島県豊光町(現・つるぎ町)平石で行方不明になった。
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德島県4歳男児行方不明事件【松岡伸矢ちゃん失踪まで】
松岡伸矢ちゃんは前日の6日に、徳島県小松市に住む母方の祖母が再婚先で亡くなったため、葬式に出席するため、茨城県から両親、姉(7歳)、弟 (2歳)の家族5人で現場となった徳島県まで来た。
小松市内の葬儀に参加したあと、車で1時間の距離にある貞光町の母親の親類の家に向かった。
この際、松岡伸矢ちやんの家族は親類の運転する2台の車に分乗し、1台目 に両親と弟、2台目に男児と姉が乗った。
車の中で弟が突然「伸矢!」と叫んだことが両親にはその後を暗示しているように見えてならないという。
7日午前8時過ぎ、父に連れられて兄弟2人と親戚の子供5人で朝食前の散歩に出かけた。
10分ほどぶらぶらして戻ってきた。
町道から親戚宅までは石段を登らなければならず、10m程の石段を登り、親戚宅の玄関前に着いた。
松岡伸矢ちやんはこのとき、まだ遊びたそうだった。
まず父親は抱いていた弟を家の中で待つ母に渡した。
すぐに玄関前で待つ松岡伸矢ちゃんのところに行ったが、すでに姿が見えなくなっていた。
目を離したのはわずか20秒ほどであったという。
親類宅は標高500mの山の中腹にあり、周囲に民家はなく、雑木林になっている。
周辺を探し、親戚や地元の消防団も協力したが見つからず、午前10時に警察に届け出た。
その後はのべ1400人が捜索にあたった。
機動隊は互いが手を触れるくらいの間隔で横一列で探したが遺留品すら見つからなかった。
德島県4歳男児行方不明事件【奇妙な電話】
捜索活動を始めた男児の一家は親戚の家に宿泊。
身代金目的の誘拐の可能性も考えて電話にテープレコーダーを付けたが、15日夜に奇妙な電話が録音された。
電話が父親がとり、徳島弁の女性の声で「奥さんはいますか」と言ったため、母親に受話器を渡した。
電話口の女性は「ナカハラマリコの母親」と名乗り、伸矢ちゃんが通っている幼稚園の保護者を名乗り、「幼稚園で見舞金を集めたのですが、どちらに送ればいいんでしょうか? もう帰ってくるのですか」と間いてきた。
母親は「明日帰ります」と伝えたが、その後連絡はなかった。
後日、幼稚園に聞くとナカハラマリコという子供もいないことや見舞金を集めたこともなかったという。
このときのやりとりを録音したテープは警察が当初「何も入っていない」と貸し出しを拒否。
貸し出しはその後認められたが、ナカハラマリコを名乗った女性の声だけが何故か削除されていた。
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德島県4歳男児行方不明事件【松岡伸矢ちゃん】
松岡伸矢ちゃんは1984年4月13日生まれ、やせ型で左利き。
鉄道好きで電車の名前を良く知っている。
左肩の上に米粒大の傷跡がある。