広島小6行方不明女児監禁事件

広島県広島市、タクシー運転手がラジオで「呉市内の少女が行方不明になっている」という物騒なニュースを聞いていた。

突然気配を感じて横を向くと大きなボストンバッグを抱えるように持った若い男が運転席横の窓に張り付くようにたたずんでいた。

驚いたタクシー運転手をよそに、男はタクシーに乗るなり「広島駅」それだけ告げ、後は沈黙。

二人だけの空間に、あり得ない物音

「ガサガサガサ・・・」

「もしや・・・」

広島小6行方不明女児監禁事件<詳細>

2012年9月4日夜、逮捕現場から西約3キロの同市西区己斐本町で、20代の男は塾帰りの女児に声をかける。

女児に果物ナイフを見せ「静かにしろ。正座しろ」などと脅し女児を旅行かばんに詰めて拉致・監禁した。

その後、今回のタクシーに乗り込んだのだ。

男はトランクに女児が入っている旅行カバンを乗せ、タクシーは走り出す。

約5分後・・・トランクからガサガサという物音や人の声がかすかに聞こえてきた。

そこでタクシー運転手は「人、積んでいるのか」男を問い詰めるが、男は何の返答もしてこない…その時、男はドアを開けて逃走する。

しかしながら、運転手に即、取り押さえられ、運転手が通行人に旅行かばんを開けてもらった。

そこに女児は体を折り曲げて中に入っていた。

実際に使われた旅行かばん女児は身長約150センチ、体重約30キロ。

旅行かばんは黒っぽい色で長細(高さ、奥行き各0・3メートル、横1メートル)『入っていた』と言えど、かなりキツイ状態であったのは想像に難くない。

女児にけがはなかったが、かなりおびえた様子だったという。

広島県警広島中央署は同日、東京都在住の20歳の男を監禁容疑で現行犯逮捕した。

広島小6行方不明女児監禁事件<犯人は東京の大学生?>

犯人は東京にある成城大学2年生の生徒(20歳)だった。

大学生は自動車免許の合宿で広島市に来ていた。つまり、女児と面識はなかったのだ。

気になる犯行動機は

「刑務所に入りたかった」

「人間関係に悩んでいた」

「いたずらしたいと思った」

短絡的、無計画な犯行。

後に裁判所より2014年1月に懲役4年を言い渡されるも、
同年10月に200万円の損害賠償を払い懲役3年に減刑されている。

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広島小6行方不明女児監禁事件<タクシー運転手の意外な経歴>

実はこのタクシー運転手、高校時代はボクシング部に所属し、広島県でボクシングチャンピオンになったこともある経歴の持ち主であった。

名前は星山寿幸さん(当時63歳)タクシー運転歴36年のベテランドライバー。

女児にとっては不幸中の幸いであった。

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広島小6行方不明女児監禁事件<まとめ>

女児と犯人の2人が会ったのは逮捕のわずか数十分前。

女児にとっては事件発生から逮捕までの数十分はひどく長く辛い時間であった。

もし、タクシー運転手の勇気ある行動力がなければ、最悪のケースも想定される。

犯人、被害者ともにまだ若い。

更生とケアが行き届くことを願う。