2002年5月3日早朝、志津川字竹川原地内の住宅で会社社長 佐藤茂義(当時61歳)さん、妻たけ子(当時59歳)さんが殺害された。
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宮城県志津川町工務店経営夫婦殺人事件<事件概要>
2002年5月3日、宮城県志津川町竹川原に住む、佐藤茂義さん(当時61歳)さんが1階のリビングでソファに座ったまま血まみれで死んでいた。
佐藤茂義さんは事件の4年前に脳梗塞を患っており、事件2か月前にリハビリ施設を退院して車椅子生活となり、病気の影響から普段はソファで寝ていた。
死因は刃物ので刺されたことによる失血死。
切り傷は遺体からいくつか見つかっており首とアゴに脅されたときに付いたとみられる浅い切り傷が複数あったが、腹部の刺し傷が致命傷となった。腹部の刺し傷は背中に突き抜けるほどだった。
同じく自宅1階の勝手口の外で血まみれになって死んでいる妻たけ子さん(59歳)さんの遺体もあった。
遺体のそばには電話器本体が転がっており、その電話線が引きちぎられ、首に巻きついていた。
たけ子さんの遺体を早朝の牛乳配達スタッフが発見したことで事件の発生がわかった。
スタッフが発見した時刻は5月3日午前6時20分頃。
佐藤茂義さん夫婦は2人で生活しており、2人の死亡推定時刻は3日午前3時から午前5時までの未明。
激しく殴られたような傷跡もあったが、死因は首を絞めつけられたことによる窒息死。
刺し傷の凶器は2人とも同じ刃物で、片刃で先が鋭利な20センチ近いものと推定されたが、凶器そのものは見つかっていない。
2遺体ともに共通して言えることは怨恨のように、首や胸などを数回刺されていたということ。
遺体発見時に台所や洗面所の水が流されたままになっており犯人が返り血をそこで洗ったものとみられる。
また強盗の疑いについては、身内の中には通帳や免許証の入った市着袋が無くなっていたという人もいたが、夫婦にしかわからず確認が出来ていない。
預金を引きだそうとした形跡はなかった。
宮城県志津川町工務店経営夫婦殺人事件<犯人の侵入経路>
犯人は堀や垣根で外部からは死角となっている1階北西部の納戸、高さ 1.5mにある高窓のガラスを割り侵入したものと見られている。
高窓のガラスは普段はたけ子さんが使っている草刈り鎌で高窓のガラスを割ったと思われる。
犯人が破った窓の真下にはベッドがあり、この部屋は佐藤茂義さんの母親が半年前まで寝起きしていたが、町内の老人ホームに移ってからは一時帰宅に使われる程度で、ほとんど使用されていなかった。
この部屋は居間から最も離れたところにあり、警察では犯人はここが空き室であることを知っていたと見られ、家の中の事情にも詳しいものの犯行という見方もある。
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宮城県志津川町工務店経営夫婦殺人事件<犯人の遺留品>
納戸から居間に通じる廊下には運動靴の跡が残されており、足跡は迷うことなく佐藤茂義さんがいた居間に一直線に通じていた。
足跡は1種類で単独犯と見られている。
家の裏手の空き地などから侵入口や室内に残されたものと同じ足跡が見つかっている。
このほか、自宅の外で犯人の遺留品と見られる軍手の片方が見つかった。
また犯人が高窓のガラスを割るときに使ったと 見られる草刈り鎌は窓の近くで見つかった。
この事件は犯人の遺留品などが見つかっているも、目撃情報が少なく犯人につながる手がかりも見つからないまま未解決の事件となっている。