2001年5月18日から、千葉市若葉区の物流会社社員の杵渕清さん (59歳)と妻でパート職員の都子さん (54歳) が乗用車 (マツダファミリア・色はシルバー)とともに行方不明になった。
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千葉県千葉市夫婦行方不明事件【事件発生】
22日に、2日間連続で無断欠勤したのを不審に思った清さんの会社の上司が自宅に訪れ、様子がおかしいので警察に連絡。
警察から連絡を受けた長男が警察とともに室内に入り異変に気づいた。
夫婦の姿はなく、廊下と風呂場に血痕が発見された。
警察の調べで廊下の血痕は清さんのもの、 風呂場の血痕は都子さんのものであり、風呂場の血痕は致死量に達していた。
いずれの血痕もふき取ったり、洗い流したりしてあったが、ルミノー ル反応でわかった。
千葉県千葉市夫婦行方不明事件【18日の足取り】
18日午前7時に清さんが出社。
午前8時に、都子さんがパートの職場に「30分遅れる」を電話。
しかし午前9時20分になって今度は男の声でパートの職場に「親戚に不幸があったので、2、3日休む」と電話があった。
この男は清さんを装っていた。
この時間帯に清さんが会社にいたことが確認されている。
電話は記録から清さん宅からの発信であることが確認されている。
午後1時45分頃、清さんの自宅から約5キロ離れた千葉市中央区の銀行の窓口で、清さんの名前を名乗る謎の男が現れ、清さんの定期預金を解約し、現金350万円全額を手にした。
男は窓口の女性従業員に清さんの名前を名乗った。
男は年齢が50〜60歳で、身長が165センチ位。
デニム地と見られるシャツを着用、帽子に白いマスク、眼鏡をかけていた。
防犯カメラに映った男は首が太く、耳がつぶれており、格闘技経験者の可能性が高い。
かぶっていた帽子のマークは画像解析の結果、中日ドラゴンズの野球帽を示す「C」と「D」のあわさったマークに似ていた。
男性は午後6時に埼玉県三郷市の勤務先を退社したが、その後の行方がわかっていない。
午後8時頃に、清さんの家から大きな物音がするのを近所の人が聞いている。
また同じころ、都子さんの友人が家に電話したが、男が出て「いま伏せっています」と話した。
千葉県千葉市夫婦行方不明事件【19日、20日の車の足取り】
19日には清さんの車の走行記録が警察のNシステムに残されていた。
19日午後2時頃、千葉市内を国道357号で木更津方面に南下、午後4 時に東京のJR錦糸町駅付近、その後、埼玉県戸田市の美女木ICから高速に乗り、関越道から上信越自動車道に入り、19日午後7時に佐久ICで降りている。
その後13時間の空白を経て20日午前8時に長野自動車道 の塩尻IC付近を通過、20日午前10時には愛知県の小牧東ICで降りているのが記録されている。
千葉県千葉市夫婦行方不明事件【車の発見】
夫婦の乗っていた乗用車は2001年9月に名古屋市内の路上で発見さ れ、この車内からも血痕が見つかった。
発見された場所は道路脇に不要になった車を捨てていく違法駐車の多い場所で、これらの車に紛れ込むようにしていた。
車内の指紋はすべて拭きとられていた。
後部座席からは尿反 応が、トランクから2人の血痕が見つかった。
千葉県千葉市夫婦行方不明事件【事件数日前の謎の「警察官」】
5月15日から警察官を名乗る男が出入りしていた。
男は県警の科学捜 査研究所のものだと名乗り、「近所で犯行に及んだ空き巣犯の一人が逮捕された。男性宅も狙っており、残る仲間が犯行に及ぶ可能性がある」と指摘。
家のなかに上がりこみ、鍵を増やしたほうが良いという防犯指導をしたう えで、通帳や金庫のありかなどを間き出した。
通帳に不審な動きがないか 警察でモニターするために通帳番号や暗証番号などをすべて教えてしまったという。
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