北海道鹿追町老人ホーム殺人事件【沼倉忠さん】

1997年6月3日午前0時半頃、北海道鹿追町の特別養護老人ホームで、入所者沼倉忠さん(当時80歳)が施設内で殺害されているのを施設職員が発見。

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北海道鹿追町老人ホーム殺人事件 【事件概要】

当時、老人ホームでは夜間は職員2人と警備員1人の計3人の体制で仮眠を取りながら交代で部屋を巡回している。

2日午後11時に職員が施設内を見回ったときには異常はなかった。

死亡推定時刻は午前0時前後。その間に事件が起こったと考えられる。

沼倉忠さんは左の耳下からのど元にかけて頸動脈を鋭い刃物で切られていた。痕跡は長さ5センチ、深さ1センチ。死因は頸動脈切断による失血死。

室内には争った形跡はなく、物色されたような跡もなかった。
また緊急呼出ブザーがあったが、使用されていない。

つまり、沼倉忠さんが就寝中に一気に刃物で切られたと見られている。

刃物と想定される凶器は見つかっていない。

北海道鹿追町老人ホーム殺人事件 【沼倉忠さんについて】

殺害された沼倉忠さんは事件発生8年前の1989年11月から入所。

足に障害があり、歩行器を使用しており、1日の多くはベッドで横になっていることが多かった。

事件前の5月12日に、沼倉忠さんが左目の下から血を流して2針縫う大けがをしていた。

沼倉忠さんは「30歳くらいの男にやられた」と話していたが、老人ホームでは認知症も進んでおり、歩行も困難なことから何かにぶつけて出来た傷と判断して警察には届けなかった。

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北海道鹿追町老人ホーム殺人事件 【犯人はどこから侵入したのか】

老人ホームでは外からの侵入口となるエントランスや非常口など4か所ある出入り口は全て施錠されており、定期的に点検もしている。

施設内の廊下から沼倉忠さんの部屋にかけての入り口には施錠できるドアはなく、中をのぞけないようにアコーディオンカーテンでが仕切られているだけだった。

入所者がいる個室部屋の窓は施錠するように決まっていたが、沼倉忠さんは忘れることが多く、事件発生当時もこの窓は開いたままになっていた。

その窓枠や室内から枯れ草のついたアメリカ製の高級スニーカーの足跡が数個見つかっている

犯人は窓から侵入し沼倉忠さんを殺害した可能性が高いと見られている。

施設の外から男性の部屋の前の廊下を見渡せる場所にあった非常口のひさしには手を掛けたような跡も残っていた。

おそらく沼倉忠さんを殺害した犯人はこの場所から11時から0時頃の間に犯行の機会をうかがって殺害したと見られている。

未だ未解決となっている殺人事件だ。

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