情報提供1200件、捜査対象者1万人以上。
未だ誰が、何の理由でこの事件を起こしたのか判っていない。平成の未解決事件の一つ、【八王子スーパーナンペイ殺人事件】
1995年7月30日21時頃、東京都八王子市にあるで「スーパーナンペイ」の閉店後に女性スタッフ3人が殺害された惨殺事件。
東京都八王子という地域と、犯人が残したと思われる証拠や大胆な犯行から【八王子スーパーナンペイ殺人事件】は20年以上経過した今も未解決事件として真相は追及されている。
その犯人とは?
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八王子スーパーナンペイ殺人事件<事件詳細>
1995年7月30日、東京都八王子市大和田町のスーパー「ナンペイ大和田店」。
その日は夏のセールもありスーパー脇の公園で盆踊りもあり、店内はにぎわっていた。
20︓56 最後の客が買い物が終わりスーパーナンペイを後にした。
21︓06 店内に客がいないことを確認しスーパーナンペイはその日の営業を終了し閉店した。当時、店には女性スタッフが3人いた。
- パート従業員 稲垣則子さん(当時47歳)
- アルバイト 前田寛美さん(当時16歳)
- アルバイト 矢吹恵さん(当時17歳)
スーパーには⼣⽅5時から稲垣則子さんとアルバイト 矢吹恵さんの二人が勤務していた。
19時頃に前田寛美さんがシフトの確認と勤務中の矢吹恵さんに会うためスーパーナンペイに到着していた。
3⼈は店の外にある2F事務所へ⾏き、⾦庫にレジを⼊れた。
21︓15頃 稲垣則子さんが「終わったから迎えに来て」と男性友人に電話をしている。
21:20頃 稲垣則子さんの男性友人がスーパーナンペイに到着。
男性はなかなか出てこない稲垣則子さんが着替えていると思い、一旦スーパーナンペイを離れる。
21:50分頃 稲垣則子さんと行く予定だったお店のおかみさんを連れてスーパーナンペイに到着し稲垣則子さんを待つ。
22:10分頃 稲垣則子さんがいつまでも降りてこないので二人は事務所へ⾏った。
事務所の鍵は開いたままで稲垣則子さん、女子高生の前田寛美さん、同じく女子高生の矢吹恵さんが頭部から血を流し死んでいるのを発見し、警察に通報した。
金庫には弾痕とこじ開けようとした跡があったが、 鍵が刺さったままであったが、中の売上金 526万円はそのままになっており、3人の遺体の財布も所持金はそのままになっていた。
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八王子スーパーナンペイ殺人事件<事件発生時の状況>
また事件現場事務所のセキュリティーシステムがいったんロックされ、1分後に解除されているという記録が残っている。
そして前田寛美さんの遺体の手には⾃転⾞の鍵が握りしめられていた。
このことから3人は着替えを済ませ一旦施錠をして事務所を出たところにいた犯人に待ち伏せされ、事務所に押し戻されていることが推測される。
また殺害について、前田寛美さん、 矢吹恵さんの⼥⼦⾼校⽣の2⼈はお互いの口に粘着テープが貼られ、⼿は互いの手を粘着テープでつながれ、犯人は女子高生二人を膝まづかせ、至近距離から後頭部に1発ずつ発砲され即死状態。
稲垣則子さんは壁のもたれかかるように殺害され遺体となっていた。
ただ彼女だけ2人と状況が異なっていた。
稲垣則子さんだけ拘束さられておらず、腹部に鋭利な刃物で刺した傷があった。
しかしその刺した傷は致命傷にならない程度であり、その後に致命傷となる銃弾が額と頭頂部に2発を撃ち込まれている。
額には「パウダータトゥー」という近距離で撃つと焦げ跡が残る痕が残っていた。
犯⼈は3人を威嚇するため⾦庫へ⼀発銃弾を撃ち、その後に⼥⼦⾼⽣2⼈の⼿や⼝に粘着テープをさせ射殺。その後、稲垣さんを壁際に追い込み射殺している。
犯人が被害者3人と遭遇し殺害から逃走するまで、わずか10分程度の犯行であったと言われている。
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犯行に使われた銃について
【八王子スーパーナンペイ殺人事件】に使われた銃は38⼝径のスカイヤーズビンガム。
八王子スーパーナンペイ殺人事件当時、フィリピンから多くの粗悪品が密輸されたと言われ、犯人が事件で使用したものはこれである可能性が高いといわれている。
また粗悪品であることから、この小型銃は取り扱いが難しい。
ピストルの特徴を理解し至近距離から射殺していること、そして10分という短い時間で3人の命を奪い逃走していることから犯人はプロの手口ではないかとも言われている。
八王子スーパーナンペイ近くを通りかかった人が午後9時過ぎ、銃声のような音を聞いている。
しかし事件当日は近くで夏祭りが開催しており、通行人は花火と思い込み、通り過ぎたという。
しかし、この夜、近所の夏祭りで花火は近くで打ち上げられていない。
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【八王子スーパーナンペイ殺人事件】<怨恨説>
犯人は稲垣則子さんだけ執拗に追い込んでいることと又、一度は金庫に手をかけようとしているが、被害者の所持金や売上金を強奪していないことから強盗目的ではなく、怨恨説が強いと言われている。
その理由として生前の稲垣則子さんの経歴が関係する。
彼女の生前を知る人たちは「スーパーで働くなんて信じられない」と口を揃える。
それは稲垣則子さんは八王子・三崎町の高級クラブ「琥珀」の売れっ子ホステスだったから。
知人たちにとってはスーパーで勤務する顔より、夜に働く顔の印象が強かった。
また現在も営業を続け、稲垣さんが行きつけとしていた⼋王⼦のスナックのママが事件に関わる証言をしている。
そのスナックのママが言うには、稲垣則子さんは非常に印象深い人物で今でも忘れられないということを前置きし、
「稲垣則子さんは気性が荒く、複数の男性とトラブルがあり大変な人だった」という。
八王子スナック界隈では通り魔的犯行ではなく、トラブルになってた男性に犯⼈がいるんじゃないか」と囁かれている。
その理由の一つとして、トラブルなっていた男性の一人が稲垣則子さんに好意を抱き、稲垣則子さんに多額のお金を貢いでいたとのだという。生活費から退職金まですべてを貢いでいたというが、その後についてはわかっていないという。
もちろん、この男性も捜査線上に浮かんできたが、早々に容疑者から外された。
このような稲垣則子さんの男性とのトラブルが事件の発端となった説は今も消えておらず、女子高生の前田寛美さん、 矢吹恵さんの二人は巻き添えになったのではということは今だに言われている。
しかし、未解決事件となっている今、あくまでも仮説に過ぎない。
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【八王子スーパーナンペイ殺人事件】犯人像につながる新たな新証言
2015年事件から20年。 事件は急展開を迎えた。
【八王子スーパーナンペイ殺人事件】ナンペイ事件の犯⼈として、ある⼀⼈の⼈物の指紋が浮かび上がったのだ。
真犯⼈と思われた男の指紋は女子高生を拘束する時に使われた粘着テープについていた指紋とほぼ一致していたのだという。
この真犯人と思われる男性を知る知人によると、警察は20年経過したこの時点から数え7~8年前から警察はマークしていたのだという。
さらに知人の証言によると、この男性の長男が車で事故を起こし、保険に入っていなかった為、多額の賠償金の請求に困っていたことを男性から聞いたという。
さらに、事件当日の夜、スーパーナンペイの駐車場で目撃されていたという
⽩い不審⾞両と思われるチェイサーをこの男性も所有していた。
事件はいよいよ解決するかと思われたが、結果としてこの男性も容疑者から外されることとなった。
その理由は指紋。
最新の技術を用いた調査結果では指紋が8点⼀致したが、犯人と断定するには12点合致する必要があったため、同一人物と思われた男性も証拠不十分として、容疑者から外された。
日中強盗団、関東暴力団関係者、 テロリストから不動産会社社長まで、様々な容疑者と思われる人物の名が挙がっている。
中には実名として容疑者として報道されるも未だ未解決事件のままだ。
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【八王子スーパーナンペイ殺人事件】未解決事件の真相と犯人像<まとめ>
店舗の名前から「ナンペイ事件」「スーパーナンペイ事件」「八王子スーパーナンペイ事件」とも呼ばれているが、事件から3年後に閉店し、現在はスーパーナンペイがあった跡地は駐車場となっている。
未だ未解決事件である理由の一つとしてセキュリティの問題は現代で考えると否定できない。
事件が発生したスーパーナンペイは1階がスーパー、2階が事務所。2階へ行くには外階段を使用しなければならなく、売上金などもこの外階段を使わなければならなかった。
このセキュリティ状況について、過去にも泥棒に入られているにも関わらず、施錠していないことがよくあり、当時より殺害された稲垣さんを含め従業員からセキュリティに関しての訴えがあっというが防犯カメラは現在ほど普及はしていなかった。
現代では防犯カメラやドライブレコーダーなどが普及しており、もし現代ほどセキュリティが充実していたのであれば、犯人は逮捕されていたのではないかと思うと悔やまれる。
また一つだけはっきりしているのは、3人の命が奪われ、特に未来ある二人の女子高生が命をうばわれたことは許すことのできない殺人事件であるということだ。
八王子警察署捜査本部 03-646-4240
犯人につながる情報提供者への懸賞金は300万円から600万円に引き上げられ情報の提供が呼びかけられている。
平成の時代に起きた未解決事件として取り上げられる【八王子スーパーナンペイ殺人事件】20年以上の年月が過ぎ、この事件に対し、税金を使うことがムダであるという心ない言葉がネット上にも挙がるが、遺族にとっては大切な人を失う悲しい事件。
一日も早い事件解決を願う。