1991年3月15日タ方から三重県四日市市富田浜町の加茂前ゆきちゃん (8歳) が行方不明になった。
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三重県四日市市8歳女児行方不明事件【失踪の経緯】
ゆきちゃんは工員の父 (50歳) とパート勤めの母 (40歳)、姉2人の 5人家族で、父は夜勤で午後6時に出勤、朝7時から8時に帰宅して台所の食器を洗い、洗濯などを済ませてから寝るのが日常だった。
15日、母は朝に子供3人を送り出してから午前8時にパートに出かけ た。
朝に帰宅した父はそのまま部屋で寝ていた。
ゆきちゃんは15日午後 2時頃、小学校から帰宅した。
このときに居間で気に入っていたピンクの ジャンパーを脱いできちんとたたみ、ランドセルを置いた。
ちゃぶ台の上には、ゆきちゃんが大好きな飲みかけのココアが残されており、ゆきちや んが作った物と見られている。
このときも父親は夜勤のために、ゆきちゃんがココアを飲んでいた隣の部屋で寝ていた。
父親が気がつかなかったのは、ゆきちゃんが普段から夜勤で大変な父親を起こさないようにと気遣い、 音を立てないようにしていたからだとみられている。
午後2時30分頃、母親が自宅に電話すると女児が出た。
母親が「残業で遅くなる」と告げると「わかった」と答えた。
この後、家に鞭を置いて遊びに出かけたと見られる。
この直後と見られる時間に二女が帰宅したが、 すでにゆきちゃんの姿はいなかった。
午後4時頃に父親が起きた。
このときもゆきちゃんの姿はない。
家族はゆきちゃんを捜したが、見つからず、 午後9時50分に警察に捜索願を出した。
当初、自宅が海に近いことから、海に転落した可能性も考えられたがそういった痕跡は見つからなかった。
自宅からはゆきちゃんがいつも履いていた靴がなかった。
外出時に乗っている自転車とジャンパーが自宅に残されていたことから、自宅から連れ去られた可能性も考えられた。
また、放課後に友人と遊ぶゆきちゃんがこの日に限り、「別の約束があるから遊べない」と言っていた。
理由は言わなかった。
三重県四日市市8歳女児行方不明事件【謎の怪文書】
事件から3年後に、ゆきちゃんの家に奇妙な手紙が届いた。
差出人の名前はなく、宛先はゆきちゃんの父親のようだが、名字は正しく書かれていたものの、名前が間違っていた。
手紙は3枚で、このうち1枚の紙には縦書きで2段にして書かれていた。
文字は紙に一度鉛筆で下書きをした上で、その上をボールペンでなぞって書かれていた。
ミゆキサンにツイテ
ミユキ カアイソウ カアイソウ
おっカアモカアイソウ お父もカアイソウ
コンナコとヲシタノハ トミダノ股割レ
トオモイマス
股ワレハ 富田デ生レテ 学こうヲデテ
シュンガノオモテノハンタイノ、パーラポウ
ニツトめた
イつノ日か世帯ヲ持チ、ナンネンカシテ
裏口ニ立ツヨウニナッタ
イまハー ケータショーノチカクデ
四ツアシヲアヤツツテイルツギニ
スズカケのケヲ蹴落シテ、荷の向側のトコロ
アヤメ一ッパイノ部ヤデ コーヒーヲ飲ミナ
ガラ、ユキチヲニギラセタ、ニギッタノハ
アサヤントオもう。
ヒル間カラ テルホニハイッテ 股を大きく
ワッテ 家ノ裏口ヲ忘レテ シガミツイタ。モウ股割レハ人ヲコえて、一匹のメス
にナッテイタ。
感激ノアマリアサヤンノイフトオリニ動い
タ。ソレガ大きな事件トハシラズニ、又カム
チャッカノハクセツノ冷タサモシラズニ、ケッカハ
ミユキヲハッカンジゴクニオトシタノデアル
モウ春、三回迎エタコトニナル
サカイノ クスリヤの居たトコロデハナイカ
トオモウダッタン海キョウヲ、テフがコエタ、コンナ
平和希求トハチガウ
ミユキノハハガカ弱イハネヲバタバタ
ヒラヒラ サシテ ワガ子ヲサガシテ、広い
ダッタンノ海ヲワタッテイルノデアル股割れは平気なそぶり
時ニハ駅のタテカンバンニ眼ヲナガス
コトモアル、一片の良心ガアル、罪悪ヲ
カンズルニヂカイナイ
ソレヲ忘レタイタメニ股を割ってクレル
オスヲ探しツヅケルマイニチ股ワレワ ダレカ、ソレハ富田デ生レタ
コトハマチガイナイ
確証ヲ?ムマデ捜査機官に言フナ
キナガニ、トオマワシニカンサツスルコト
事件ガ大キイノデ、決シテ
イソグテバナイトオモウ。
ヤツザキニモシテヤリタイ
股割レ。ダ。ミユキガカアイソウ
我ガ股ヲ割ルトキハ命ガケ
コレガ人ダ コノトキガ女ノ一番
トホトイトキダ
三重県四日市市8歳女児行方不明事件【怪文書の解読】
ゆきさんについて。ゆきは可哀想。お母さんも可哀想。お父さんも可哀想。
こんなことをしたのは富田に住む浮乱女と思う。
浮乱女は富田で生まれて、地元の学校を卒業した。
シュンガ (春画) の反対のパーラー「ボウ」に勤務したことがあり、いつだかわからない世帯を持った。
何年かしてからは裏口に立つようになった。
今はケータショーの近くで自動車を運転している。
次にアヤメがいっぱいの部屋でコーヒーを飲みながら、お金を渡した。
お金を受け取ったのは「あやさん」という人だと思う。
昼間からラブホテルに入って相手に体を任せて、家の裏手でもあるのを忘れて相手にしがみつくように我を忘れ、女として快感を楽しむだけになっていた。
女はあやさんという男に掘れてしまい、いいなりになって動いた。
それが大きな事件であるとは知らずに。
ロシアのカムチャツカの自い雪の冷たさも知らないで、結果はゆきちゃんを寒い地獄のような場所に導いたのである。
あの日からもう3回春を迎えた。
境の薬屋の居たところではないかと思う。
モンゴルの海峡を蝶が越えてゆく。
こんな平和を求める姿とは違う。
ゆきちゃんの母親がゆきちゃんを捜して広いモンゴルの海峡を越えているのである。
浮乱女はそれでも平気な様子だ。
たまには駅にあるゆきちゃんを捜してくださいという立て看板を見ることもあるので、良心が残っており、罪悪感があるのだろうか。
それを忘れたいために肉体関係を結んでくれる男を捜す毎日になっている。
浮乱女は誰なのか?
それは富田で生まれたことだけは間違いない。
確証を掴むまでは警察には言うな。
気長に遠回しに観察することだ。
事件が大きいので決して急ぐことはないと思う。
八つ裂きにしてやりたい浮乱女。
ゆきさんが可哀想だ。
私が肉体関係を結ぶときは命がけだ。
これが人間だ。
このときが女として一番尊いときだ。
この怪文書は、奇妙なため様々な推理の材料となってきた。
様々な推測のもと「平和希求」などの言葉などと合わせて、60代以上の女性が書いたと推測されている。
この推測から、怪文書は近所に住む精神的な病を抱える高齢女性が書いたものとされ、警察では事件とは無関係であるとみられている。
噂された高齢女性は怪文書を書いたことを否定しているという。
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三重県四日市市8歳女児行方不明事件【奇妙な電話】
2003年10月、ゆきちゃんの家に若い男の声で、「ゆきちゃんいますか」という電話があった。
男は自分を頭の形はパンチパーマで身長170センチであると話した。
この姿はゆきちゃんの自宅近くで目撃されていた自い ワゴン車の男の特徴と一致していた。
目撃されたパンチパーマの白いワゴンの男が連れ去ったという説が有力で、男は以前から女児と顔見知りで具体的な人物も特定できているが、疑いを裏付けるだけのものが出ていない。