1998年11月24日夜から三重県伊勢市内の地元の観光情報を伝える地域情報雑誌記者の辻出紀子さん (24歳) が行方不明になった。
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三重県伊勢市雑誌記者行方不明事件 【辻出紀子さんの足取り】
辻出さんは24日は午後11時頃に退社し、約50 0 m離れた損害保険会社駐車場で過去の取材で知り合った三重県南部に住む男性と待ち合わせをし、1時間ほど話したあと、車を残したまま行方がわからなくなった。
辻出さんの車は駐車場の仕切り線を無視して無造作に停められ、ドアは ロックされていた。
車内から女性の携帯電話や免許証、保険証の入った ショルダーバッグがなくなっており、女性は普段に煙草を吸わないにも関わらず、灰皿に吸いがら1本が残されていた。
普段はつけたままにしておく (エンジンを切ることで自動的にスイッチを切っていた)カーステレオ の電源も切られていた。
三重県伊勢市雑誌記者行方不明事件 【辻出紀子さんの特徴】
辻出さんは身長が161センチ、体重は46キロ、髪は黒のセミロングで、左指付け根に1センチ大の火傷の跡がある。
行方不明当時の服装はベージュ色の タートルネックのセーター、黒色綿スリムズボン、サイズが24撃のオレ ンジ色スニーカー (ニューバランス)で、縦40センチを、横50センチの濃い緑色のビニール製ショルダーバッグを持っていた。
辻出さんは入社2年目で、行方不明になる直前の11月19日から23 日までタイとミヤンマーの国境地帯の難民キャンプを休暇を使って取材しており、ほとんど寝ていないまま24日の勤務についた。
学生時代から バックパッカーをしており、ミャンマーを訪れて反政府ゲリラの支配地域 で写真を撮り、それが全国紙のタ刊に掲載されたこともある。
立命館大学を卒業後に記者となった。
三重県伊勢市雑誌記者行方不明事件 【最後に出会った男性と不審な電話】
辻出さんと最後に会っていた男性は、1998年の春に取材を通じて知り合った。
行方不明当日は辻出さんの携帯電話に4回連絡を入れている。
男性は辻出さんと駐車場で会った後の辻出さんの消息については「辻出さんと会ったが、県道で車から降ろして以降のことは知らない」と話している。
この男性はその後、別の東京に住む風俗関係の女性に対する逮捕・監禁容疑で逮捕されたが、裁判で無罪となり、警察が逆に訴えられるなどしている。
行方不明から3日後、辻出さん宅に不審な電話があった。
母親が電話を取ると、宅配業者を名乗る男性の声で、「お宅の荷物を預かっている、直接届けたいので住所を教えてください」と言った。
母親は不審に思って「こちらから連絡するので電話番号を」というと伊勢市内の局番の電話番号を 教えてきた。
電話番号はでたらめだったが、辻出さんが取材に関してやりとりをしたファクスの中に書かれていた携帯番号の下4桁と不審な電話で告げられた電話番号の下4桁が同じだった。
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三重具伊勢市雑誌記者行方不明事件 【北朝鮮拉致説】
平成20年春ごろから北朝鮮拉致説というのが浮上している。
その理由として、北朝鮮事情に精通する関係筋から「辻出紀子さんという名前の方が北朝鮮にいるのではないか」
という情報からだ。
この時、日本側から「辻出紀子さん」という名前をいっさい出していないのに対しフルネームで言ったことへ疑問を抱いたことからだ。
政府関係者は「第三国の人間が、拉致被害者や特定失踪者にもなっていない人の名前を知っているのは不自然だ」とし警察では拉致事件の可能性を含め捜査を洗い直している。