組織バンク事件 遺体からドナー移植でC型肝炎HIV感染症

2004年、アメリカ・ニューヨーク州で元歯科医師のマイケル・マストロマリノが全世界を恐怖感で震撼させる事件を起こす。

ニューヨークの元歯科医 マイケル・マストロマリノ

マイケル・マストロマリノが「元」歯科医というのには2000年に、薬物中毒でマイケルは逮捕され医師免許を剥奪されていたらからだ。

マイケルは、その後バーバラと結婚、その後にはベンチャービジネスで「組織バンク・生物医学会社・バイオメディカル・ティッシュ・サービシズ」を起業。

これが悪魔の所業の序章である。

「組織バンク」とは

マイケル・マストロマリノが設立した「組織バンク」とは、遺族の承諾を得て、遺体となっても使用可能な骨や皮膚、腱、心臓弁、角膜などの組織(部位)を採取し、滅菌処理した後に医療用製品として病院や医学部、医療経系の会社に解剖実習用、研究用として販売する事業。実際に医療用として使える部位については、使用され、再生医療として活用されていた。

アメリカならずとも、人体の臓器売買は禁止されていたが、遺体からの組織の取り出し自体は禁止されておらず実際に当時5000ドル~で人体の部位が取引されていた。

マイケル・マストロマリノの「組織バンク」事業も成功し、マイケル・マストロマリノはマンハッタン郊外一軒家を購入できるほどであった。

しかし幸せな時間は長く続かなかった。

2006年2月、マイケル・マストロマリノ宅に警察が乗り込みマイケル・マストロマリノは逮捕された。

スポンサーリンク



明るみになった組織バンク事件の概要

マイケル・マストロマリノが逮捕された同じ時、アメリカ・ペンシルベニア州で葬儀場と火葬場を経営するルイス・ガーゾーンとジェラルド・ガーゾーンの兄弟が「窃盗および遺体損壊」の容疑で逮捕されていた。

このガーゾーンの兄弟逮捕がマイケル・マストロマリノの逮捕につながる。

この二人は遺体から採取した骨、腱、皮膚などをし、マイケル・マストロマリノの事業「組織バンク」に遺族に無許可で提供し、224遺体分の報酬として、24万5000ドルを受け取っていたのだ。

ガーゾーン被告兄弟から人体の部位を購入していたとしてマイケル・マストロマリノが逮捕されたのだ。

明るみにになった組織バンク事件のその手口はまさに組織ぐるみの犯行であった。

ガーゾーン兄弟からマイケルに葬儀の情報が入ると、ニューヨーク、ニュージャージー、ペンシルバニアなどの葬儀場にリー・クルセタという元看護師が実行部隊「カッター」という部隊を送り、遺体からパーツを取り出していたのだ。

その数なんと1000人以上の遺体から組織がとりのぞかれていたのだ。

問題なのはその提供された患者だ。

「組織バンク」から提供された組織で、移植、インプラント治療を行われた患者が次々と、敗血症ショックや、全身麻痺、C型肝炎、梅毒、HIVや重度の感染症などの病気を発症してしまったのだ。

スポンサードリンク



組織バンク事件その後

事件に関係したガーゾーン兄弟やリー・クルセタなどの人物はすべて有罪の判決となった。

主犯格のマイケル・マストロマリノには2008年6月27日に、「人間の遺体を盗んだ罪」として懲役18年~懲役最高58年の禁固刑を受けた。

有罪となれば終身刑となるはずであったが皮肉なことにマイケル・マストロマリノは、2013年7月7日骨ガンで亡くなる。

享年49歳であった。

しかしマイケル・マストロマリノが亡くなっても、この組織バンクの事件は、これで幕引きとなっていない。

提供されたと言われる244遺体の内、身元が判明したのが僅か49人。

関連した資料や手続き書類などはすべて偽造であり、実際にもちこまれた書類の大部分はガーゾーン兄弟が火葬場で償却処分した。

未だ苦しむ患者の中には、事件の被害者となる患者が、まだ潜在的にいるのかもしれない。

被害者への唯一の救いはマイケルと離婚したバーバラが、夫マイケルの遺産から460万ドルを返済することに同意したことだ。

しかし、それだけでは、患者の身体は元には戻せない。

広告1

スポンサーリンク



シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする