三鷹ストーカー事件とリベンジポルノ

三鷹ストーカー事件は、議会に持ち出されるまでに発展した東京都三鷹市で起きた、ストーカー殺人事件。

なぜこの事件は大きな物議を醸すこととなったのか。

三鷹ストーカー事件 事件前

2011年9月池永チャールストーマス容疑者と鈴木沙彩さんがFacebookを通じて知り合い、その3か月後の12月から交際を始める。

しかし、二人の交際は長くは続かなかった。1年後の9月から沙彩さんのかねてからの希望であった、アメリカへの留学がきっかけで沙彩さんから別れを切り出す。

池永チャールストーマス容疑者は納得がいかず、必要以上に連絡をし、その電話に耐えきれなくなった沙彩さんは、着信拒否。

その後、池永チャールストーマス容疑者も追いかけるも、所在を掴めず、そのまま帰国。

その3か月後の2013年3月沙彩さんが帰国。

池永チャールストーマス容疑者は この帰国情報をキャッチしていた。

それからというもの沙彩さんへアプローチが激化。

さらに沙彩さんは帰国後も拒み続けると、復縁を断られた池永チャールストーマス容疑者が、嫌がらせメールや手紙を送り始める。

「会わないと死ぬ」「写真を送ってくれ。送らないなら死んでやる」

2013年6月には池永チャールストーマス容疑者が友人の携帯電話から沙彩さんに電話した際、父親が「娘とは関わらないで欲しい」と直接伝えている。

その知人も沙彩さんは着信拒否にした。

それ以降さらにエスカレートする嫌がらせ。

この頃から池永チャールストーマス容疑者は殺意を抱き始める。

愛情が憎しみに変化していったのだ。

「殺してやる」「復習してやる]「ゆるさない」「殺して自分も死ぬ」

事件後に池永チャールストーマス容疑者も

「夏ころから、鈴木さんを殺して自分も死のうと思っていた」と供述している。

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三鷹ストーカー事件近代化する手口

翌月、2013年7月、復讐はネット上に広がった。そう、この事件の最大の問題である「リベンジポルノ」だ。

リベンジポルノは別れた腹いせに、ネット上などに別れた相手の全裸画像や性行為などと、卑猥な映像で相手に復讐する手口。

2015年の相談件数は1145件にもなり、この三鷹ストーカー事件は、リベンジポルノが、日本での代表的な事件となってしまった。

2013年7月22日池永チャールストーマス容疑者が、海外のアダルト動画共有サイトのアカウントを作成し、復縁をしないと、交際中に撮影した、性行為の動画、全裸の自撮りなどをネット上にアップすると脅迫。

しかし、応じない沙彩さんに対し、その動画や画像はアップされてしまった・・・。

それでもなお沙彩さんは、応じず復縁を拒否する。

三鷹ストーカー事件タガが外れた犯人

2013年10月8日池永チャールストーマス容疑者の怒りが頂点に達した。

沙彩さんは10月8日の午前9時ころに、両親とともに警視庁三鷹署へストーカー被害の相談に訪れていた。

相談の対応をした署員は、鈴木沙彩さんの許可を取り、本人の目の前で池永チャールストーマス容疑者へ電話するも、電話に出なかった。

「三鷹署に電話をするように」などと留守電メッセージを吹き込んだそうです。

担当した署員は、その後も2回にわたり池永チャールストーマスに電話をするよう、留守電に連絡をしている。

その頃、池永チャールストーマス容疑者は、すでに沙彩さん宅の2階の窓から侵入。

1階にある沙彩さんの部屋のクローゼット内に身を潜めていた。

それからさらに数時間ものあいだクローゼット内に身をひそめ、沙彩さんを待ち伏せしていたのだ。

その間、池永容疑者は友人にLINEをしていた。

その内容がこちら。【クローゼット内にて、友人と交わしたLINEメッセージの一部】

13:27 しきゅう助けてほしいことがある

13:27 返信ください

14:06 既読なら返信してよ(友人返信)

14:09 リアル助けてほしい

14:09 出られへん

14:09 家から(友人返信)

14:13 実はまだ日本

14:13 ふんぎりつかんからかなりストーカーじみたことをしてる

14:14 そのつもりはなかったけどなんやかんやで押し入れの中。出たいけど人がいて出られない

14:15 元カノの家の押し入れにて(友人返信)

14:15 はよ渡航したい

14:15 もう懲りた

14:15 今押し入れ中

14:16 誰がいるかわからないんだ

14:16 家に電話かけてくれへん?

14:16 不在ならすぐに出て

14:16 もう飛び立つわ

14:16 ふんぎりついた

14:17 ああバッテリーがやばい

14:17 おれの名前いわんといて

14:17 出たらすぐきって

14:17 俺にラインで通知して

14:17 03-xxxx-xxxx(※鈴木沙彩さんの自宅電話番号)(友人返信)

14:18 普通にでようども鉢合わせしたら終わってまう

14:18 色んな意味で

14:18 確実な方法でいきたい

14:18 まだリスクは背負いたくないんだ

14:19 神様反省してるので助けてください(友人返信)

14:23 おるわ

14:23 …

14:23 おとしたもん(※音したもん)

14:24 最悪14:24 三時間前のおれしね

14:24 事件なったら

14:24 いいように言ってください

14:24 電話かかってました(友人返信)←※「電話したけど誰も出なかったよ」と返信

14:24 ありがとう

14:25 どうしよ

14:25 うわあ

14:25 時間の問題やで

14:25 これ

14:25 非通知?

14:25 非通知はまずい(友人返信)

14:26 今アトリエにいよるわ

14:26 あー無事にかえりたいよぅ

14:27 45分にもかけて

14:27 あと3時にも(友人返信)←※「何で自分家から出れないの?」と返信

14:29 むこんちだわ(※向こうの家だわ)

14:29 おれじゃない

14:29 ひとんち

14:29 かってに失敬した

14:30 出たいよ

14:30 早く

14:30 さっさと行ってくれよ

14:30 詰みだわ(※「ダメだわ」「終わりだわ」といった意味)

[出典:twiterより]

そして、そのラインのやりとりの4時間後の16時30分。

鈴木沙彩さんが帰宅。三鷹署から安否の電話がかかり、「無事に家に着きました」などと会話を交わす。

その会話をクローゼットの中からひっそり聞いていた池永チャールストーマス容疑者。

沙彩さんが帰宅し20分ほど経過した、次の瞬間。

クローゼットから出て彼は沙彩さんを襲った。

しかし、沙彩さんは逃げた。

それを彼は追いかけて玄関近くで沙彩さんの首を切りつけられた。

沙彩さんはそれでも、なんとか外に逃げようとしたが、彼は追いかけ路上で馬乗りになり、首や腹部を刺した。

その後に池永チャールストーマス容疑者は血まみれになった沙彩さんをスマホで撮影。

その画像を海外サーバーにアップして逃走。

その後16時50分ころ、110番通報で事件が発覚。

沙彩さんはその後病院に搬送されたが、2時間後に死亡。

現場では、複数の目撃情報があり、三鷹署は事件から約1時間40分後の18時31分、殺害現場からおよそ600m離れた路上で、池永チャールストーマス容疑者を、殺人未遂容疑で逮捕した。

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三鷹ストーカー事件まとめ

池永チャールストーマス容疑者はその後、懲役22年を言い渡されているが、沙彩さんは、リベンジポルノと殺害で、2回殺されている。

今なお、増え続けるリベンジポルノの被害。

被害者は、奇しくも拡散されると、被害者側の責任まで追及される。

それを十分に心得なければならない。